引き出しの中で“すぐ見つからない”のは前後のズレ。置き方をそろえるだけで迷わなくなる
料理の途中、引き出しを開けた瞬間に「どこ?」と手が止まることがあります。トングやピーラーが奥へ滑り、軽量スプーンが横に転がり、探す数秒だけ動きがふっと途切れてしまう。
これは収納量の問題ではなく、物が“前後にバラける”ことで視線の流れが切れてしまうのが原因です。同じ高さ帯にあっても、前後がズレるだけで探す動作が発生します。
前後のズレが起きると、引き出しの中で迷いやすくなる
手前・奥の位置が揃わないと、視線が止まる
引き出しは「開ける → 見る → 取る」の3動作が一息で続きます。ここで迷いが出るのは、よく使う道具の“前後の位置”が日によって変わるからです。
・手前に大きい道具があり、小物が奥へ押される
・浅いトレーの中でツールが滑り、毎回違う場所に移動する
・奥の物が影になり、視線が止まる
・一時置きの位置が安定せず、“前後の帯”が乱れる
どれも小さなズレですが、毎回“見て → 探す”が入るだけで手の流れは止まります。引き出しの扱いやすさは、前後の距離がそろっているかで大きく変わります。

さらに、ボトルやケースの高さがバラバラだと、影が生まれて視線が途中で止まりやすくなります。背の高い物の陰に小さなツールが隠れると、同じ引き出しの中でも「一枚の面」として見えなくなり、探す動作が増えてしまいます。
前後の帯と高さがそろうと、視線が止まらず、手が迷いません。引き出しを開けた瞬間に全体がすっと見渡せて、「ここだ」と一目で分かる状態になります。
【最短3ステップ】引き出しの中で迷わない配置
むずかしい整理は必要ありません。迷いをなくすには、この3つだけで十分です。
- よく使う道具を“手前の帯”にまとめる
毎日触るものほど手前へ。奥は“あまり使わない物”だけにすると、探す動作が減ります。 - 浅いトレーで“前後の位置”を固定する
浅さがあるだけで、道具が奥へ滑りにくくなります。前後の距離が安定し、開けた瞬間に目に入ります。 - 高さの合う仕切りで、段差と倒れやすさを減らす
背の高い物と低い物がぶつからないよう区切ると、影が減って視線が通りやすくなります。浅い仕切りなら、底まで見えやすくなります。
前後の位置とおおよその高さがそろうと、どの道具も“同じ動き”で取れるようになります。探す数秒がなくなるだけで、料理の流れが軽く続きます。
引き出しが使いにくくなる“その他の原因”と軽い対策
・奥行きが深く、道具が前後に流れやすい
・滑りやすい材質で、位置が毎回ズレる
・調味料やカトラリーが混在し、区分けが曖昧になる
・ボウルや小物が重なり、視線の流れが止まる
・ラップやホイル、ボトルが倒れて影をつくり、小物が見えにくくなる
・深いトレーを使い、底に沈んだ物が見えにくくなる
どれも「前後の不一致」と「高さの段差」が生む小さな迷いです。手前・奥の帯をそろえ、極端な段差を減らすだけで、引き出しは扱いやすくなります。
引き出しで物が見つからない原因は“前後と高さ”。直す方法は3つだけ
引き出しで探しやすさが変わるのは、前後の距離と高さが毎回違うからです。手前の帯に揃え、浅いトレーと仕切りで位置と高さを軽くそろえるだけで、扱いやすさは安定します。
今日できるのはこの3つ:
① よく使う道具を手前へまとめる
② 浅いトレーで前後の位置を固定する
③ 高さの合う仕切りで段差と倒れやすさを減らす
これだけで「開けた瞬間に見える」状態が生まれ、引き出しは自然と使いやすく整います。
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